リコール率をアップさせるには? 忘れがちな4つのこと
リコール率は、歯科医院経営において非常に重要な指標です。リコール率が高いことは、患者さんがあなたの医院に対して信頼を寄せている証拠でもあります。しかし、現状のリコール率に満足している歯科医院は少なく、多くの方が「もっとリコール率を上げたい」と感じていることでしょう。
そこで今回は、リコール率を向上させるために必要な4つの要素について詳しくお伝えします。まず第一に、患者さんとのコミュニケーションを強化することが挙げられます。定期的なフォローアップや、予約のリマインダーを送ることで、患者さんにとっての通院の重要性を再認識してもらいましょう。
次に、医院の環境を見直すことです。清潔感やリラックスできる雰囲気を大切にし、来院した際に患者さんが安心感を持てる空間を提供することが、再来院の意欲を高めます。
三つ目は、患者さんのニーズに合ったサービスを提供することです。予防歯科やメンテナンスプランを提案し、患者さん一人ひとりに合った治療やケアを提案することで、満足度が向上します。
最後に、スタッフの教育や研修を通じて、チーム全体の意識を高めることも欠かせません。親切で丁寧な接遇を心がけ、患者さんに寄り添った対応を行うことで、再度の来院を促進できます。
これらのポイントを実践することで、リコール率を着実にアップさせることができるでしょう。患者さんとの信頼関係を築くために、ぜひ取り組んでみてください。
歯科専門の事務事務長さんでは、リコール率向上のために、コミュニケーション強化、環境改善、ニーズに合ったサービス、スタッフ教育が可能です。これにより、患者の信頼を得られます。
リコールの重要性を伝える
リコール率をアップさせるためには、まず「なぜ定期的に歯科医院にメンテナンスで通う必要があるのか」ということをしっかりと伝えることが不可欠です。特に、歯周病の患者さんにはその重要性を理解してもらう必要があります。歯周病は生活習慣病の一つであり、糖尿病と同様に、健康な状態を維持するためには定期的な通院が不可欠です。歯周病の治療は、一度完治すれば終わりというわけではなく、継続的なメンテナンスが重要であることを患者さんに認識してもらう必要があります。
通院する理由がなければ、患者さんは歯科医院に足を運ぶことはありません。そのため、リコールを促進するには、患者さんが歯科医院に通う理由をしっかりと作り出し、その意味付けを行うことが重要です。例えば、定期的なメンテナンスによって口腔内の健康を維持し、将来的な大きな治療を避けることができるといった具体的なメリットを伝えることで、患者さんの理解を深めることができます。
残念ながら、多くの歯科医院ではこの意味付けが不足していることが現状です。したがって、医院としては積極的に患者さんに通う意味を説明し、定期的なメンテナンスがもたらす利益を具体的に示すことが求められます。患者さんが自らの健康を維持するためのパートナーとして医院を位置付けることで、リコール率を向上させる基盤を築くことができるのです。定期的なメンテナンスの重要性をしっかりと伝え、患者さんとの信頼関係を深めることが、リコール率アップに繋がるでしょう。
歯科専門の事務事務長さんでは、リコール率向上のため、定期的な通院の重要性を患者に伝え、健康維持のメリットを理解してもらうための、スタッフ教育、告知などを行います。
初診はメンテナンスの重要性を伝える一番重要なタイミング
メンテナンスの重要性を伝える最も効果的なタイミングがあります。それは、初診時です。この瞬間は、患者さんにとって非常に大切な時期であり、メンテナンスの必要性を理解してもらう絶好の機会です。
初診には、定期検診で受診される場合と、痛みがあって治療が必要な場合があります。特に、定期検診を自ら電話で予約した患者さんは、自分の口腔内の健康に強い関心を持っていると言えるでしょう。この時期に、メンテナンスの重要性をしっかりと伝えることで、今後の通院意欲を高めることができます。
また、痛みが強い患者さんの場合、「なぜ虫歯を放置してしまったのか」と後悔し、今後は「しっかり歯を磨こう」と思っていることが多いです。この心理状態を利用し、今後のメンテナンスの必要性を伝えることが大切です。
定期検診に来院された方には、治療の必要がなくても「歯のクリーニングはどれくらいの期間で行ったほうが良いのか」と具体的にアドバイスを行いましょう。特に、歯の着色を気にしている方には、自費のホワイトニングについて説明し、「ホワイトニングをやっている」という認知を持たせることで、将来的なホワイトニングの機会につなげることができます。
痛みがあって治療が必要な場合は、今後しっかりと通うことで現状を維持できること、逆に治療やメンテナンスに通わないと状況が悪化してしまうことを丁寧に説明することが重要です。このように、初診時にメンテナンスの重要性を強調することで、患者さんの理解を深め、リコール率の向上に繋がるでしょう。
歯科専門の事務事務長さんでは、初診時にメンテナンスの重要性を伝えることを重視しています。どのように患者の通院意欲を高められるかのコンサルティング指導を行い、リコール率向上につなげることができます。
患者さんは褒められたい
治療やメンテナンスに通っていたのに、途中で治療を中断してしまう患者さんがいます。その理由として「痛みがなくなったから」というのは確かに一般的ですが、実際には「通う理由が健康のためだけでは動機付けとして弱い」という側面も見逃せません。健康を維持することはもちろん重要ですが、それだけでは患者さんの心をつかむには不十分なのです。
患者さんが歯科医院に通う理由には、健康維持だけでなく、歯科医院のスタッフとのコミュニケーションや雰囲気が大きな要因として関与しています。親しみやすい環境や、患者さんとの対話が心地よければ、再来院への意欲も高まります。だからこそ、患者さんが来院することで嬉しくなる体験を提供することが非常に重要です。
特にメンテナンス時の歯磨き指導においては、注意を促すことが主になりがちですが、これを改善するチャンスでもあります。「この前はここが磨けていなかったのに、今日はこんなに磨けていますね!すごいです!」といったポジティブなフィードバックを心がけることで、患者さんは自分の努力を実感し、達成感を味わうことができます。
このような褒められる体験が、患者さんにとっての通院理由を増やし、結果的に長くメンテナンスに通ってもらえる大きな要素となります。患者さんの心に響くコミュニケーションを大切にし、満足度を高めることで、リコール率の向上にも繋がるのです。ですので、褒めることを意識的に取り入れ、より良い関係を築いていきましょう。
歯科専門の事務事務長さんでは、説明の一端として、健康維持だけでなく、コミュニケーションや雰囲気も重視し、ポジティブな体験を与える技術をスタッフに提供することで、患者の通院意欲を高めリコール率向上に繋げていきます。
受付で確実にアポイントをとる
特にメンテナンスの際に、3ヶ月や半年も間が空いてしまう患者さんに対して、受付で「それでは近くなったらお電話でご予約ください」と言ってしまうことがありますが、これは非常にリスクがあります。実際、受付で予約を取らない場合、患者さんが自分から電話しようとするハードルが上がってしまいます。結果的に、予約を忘れてしまったり、メンテナンスから脱落してしまう可能性が高くなるのです。
そのため、たとえ患者さんの仕事の予定が不確定であったり、天候が悪かったりしても、受付でしっかりとアポイントを取ることが非常に重要です。「今日は仕事があるから」「雨が降っているから」といった理由で先延ばしにされることが多いですが、予約を確保しておけば、患者さんは「予約が入っているから行かなければならない」と認識することができます。この意識の変化が、実際の来院につながるのです。
新規患者さんの獲得も重要ですが、メンテナンスを受ける患者さんが長く通ってくれることは、安定した歯科医院経営のためには欠かせません。患者さんの定期的な通院が確保されることで、医院の運営が安定し、より多くの患者さんに良質なケアを提供することができます。
確実なリコールにつなげるためにも、受付でのアポイントを徹底して行い、患者さんにとって通いやすい環境を整えていくことが大切です。これにより、患者さんが安心して通える歯科医院を目指しましょう。
歯科専門の事務事務長さんでは、患者のメンテナンス予約を受付で確実に取るためのノウハウを、歯科医院経営の実績からお伝えいたします。通院意欲を高めることで、リコール率向上と医院の安定経営を実現します。